「またこの曲合格できなくて申し訳ないです…」
最近生徒さんに言われた言葉です。
そんな風に思われているの!?とびっくりしました。
曲やテキストが速く終わったら達成感はありますが、それでいいのでしょうか。
少なくとも私はあまり良いことではないと思っています。
私は一人ひとりに合わせたテキストや曲を選んでお渡ししています。
それが教えてないのにサクサク進んでしまっては何の意味もありません。
すぐできてしまうということは、その内容はその方に合っていません。
むしろ、同じところでいつも間違えていると「よっしゃ」と心の中でガッツポーズしています。
自分の苦手を知り、克服することがレッスンの目的ですから、練習すればできそうだけど少し難しいなぁくらいのギリギリを攻めた課題を見極めてご提案できるのがいい先生だと思うのです。
難しすぎてもお子さんなんかは嫌になってしまうでしょうから、その子の性格にも合わせる必要があります。
冒頭の生徒さんにも同じお話をしたら、「よかった〜、安心しました」と。
どんどん自分の苦手を見つけて、できるようになることに喜びがあるのが音楽です。
たくさんの成功体験を積み重ねて、自信を付けて、自己肯定感もアップできたらいいなと思っています。
音楽で私自身、人生が変わったことは言うまでもありません。
自分語りになってしまいますが…
私は自分のことがあまり好きではありませんでした。
昔から人見知りが激しく、レッスンでも先生に何か聞かれても曖昧な返事しかできない子でしたねー(先生ごめんなさい)
負けず嫌いとかガッツがある訳でもなく、なんとなく得意だからピアノを仕事にできたらいいなと考えていました。
社会人になって、様々な仕事がある中で、ピアノを教えるという仕事に就くことができたわけですが、この仕事は自分の代わりがいないという点が大きいです。
ピアノが習いたいなと思ったとき、どこで習うか、そして誰に習うかということが重要ですよね。
良さそうな教室をピックアップし、体験レッスンを受けて、この先生に決めた!となるのです。
(前にも書きましたが納得いくまでいろんな教室の体験を受けていいと思います)
従って私の生徒さんは私のレッスンを受けに来ています。
ピアノの先生はごまんといますが、私の代わりはいません。
この、AIには絶対にできない仕事に誇りを持っています。
はじめは0人だった生徒さんもどんどん増えて、もしかしたら私ってこの仕事向いているかもしれないと思い始めて。
すると自信がついて、人見知りも克服したんです。(日常生活ではめちゃくちゃ人見知ってますが)
自分を変えてくれたのは紛れもなく音楽です。
音楽が私と人を繋いでくれたと思います。
つい長くなってしまいました。
私が音楽を趣味にする人を増やしたい、地域に音楽が好きな人を増やしたい理由は、音楽には人を変える力があり、それを身を持って伝えていきたいからです。
大それたことを書きましたが、音楽の力で少しでも人生が充実したものになったら素敵ですよね。
教室でも、レッスンが終わって笑顔で帰っていく生徒さんたちを見て嬉しい気持ちになります。
おおあみ音楽院がオープン当初から掲げているテーマ
「音楽で生活に彩りを」
音楽の力をぜひ体感しに来てください。